メジャークラウド(Major Cloud)

「メジャークラウド」とは、クラウドサービス市場において、世界的に高いシェアと影響力を持つ大規模なクラウドサービスプロバイダーを指す言葉です。一般的に、以下の3社が「3大メジャークラウド」と呼ばれています。

  • Amazon Web Services (AWS)
  • Microsoft Azure (Azure)
  • Google Cloud Platform (GCP)

なぜメジャークラウドが選ばれるのか

多くの企業がメジャークラウドを利用するのには、以下のような理由があります。

  • 豊富なサービス群: サーバーやストレージといった基本的なインフラから、AI、機械学習、IoT、データ分析、サーバーレスといった最先端の技術まで、200種類以上の多様なサービスを提供しています。これにより、あらゆるビジネスの課題に対応できます。
  • 高いスケーラビリティ: 企業の成長や事業の変化に合わせて、必要な時に必要なだけリソース(CPU、メモリ、ストレージなど)を柔軟に増減できます。これにより、無駄な投資を抑えつつ、急なアクセス増にも対応できます。
  • 強固なセキュリティ: 世界中のデータセンターで、高度な物理的・論理的セキュリティ対策が施されています。また、多くの国際的な認証やコンプライアンス基準に準拠しており、安心して利用できます。
  • グローバルな展開: 世界各地にデータセンターが分散しているため、国外のユーザーにも高速なサービスを提供でき、グローバルビジネスに対応できます。
  • 信頼性と安定性: 膨大なユーザーにサービスを提供してきた実績があり、システムの稼働率(可用性)が高いことで知られています。

メジャークラウドの使い分け

メジャークラウドは、それぞれ異なる強みを持っています。

  • AWS: 最も歴史が長く、サービス数が圧倒的に多いのが特徴です。様々な用途に対応できる汎用性の高さが強みです。
  • Azure: Microsoftの既存製品(Windows Server、Microsoft 365など)との連携が非常に優れています。これらの製品を多く利用している企業にとって、スムーズな移行と運用が可能です。
  • GCP: Googleが自社サービス(Google検索、YouTubeなど)で培った技術を活かしており、特にAI、機械学習、データ分析に強みを持っています。

自社の要件や既存のIT資産に合わせて、最適なメジャークラウドを選択、あるいは複数のメジャークラウドを組み合わせる「マルチクラウド」戦略を検討することが重要です。

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