ランニングコスト(Running Cost)とは、システムが稼働した後に継続的に発生する費用のことです。イニシャルコスト(初期費用)が一度だけ発生するのに対し、ランニングコストはシステムの運用を続ける限り、毎月、または毎年発生します。
ランニングコストの主な内訳
システムの種類や規模によって異なりますが、一般的に以下のような費用がランニングコストに含まれます。
- サーバー費用: 物理サーバーのリース費用や、クラウドサーバーの利用料(AWS、GCP、Azureなど)です。システムの規模やアクセス数に応じて変動します。
- ソフトウェアライセンス料: OSやデータベース、業務ソフトウェアなどのライセンスを維持するための費用です。サブスクリプション型サービスもこれに含まれます。
- 運用・保守費用: システムが正常に稼働するように監視したり、障害が発生した際の復旧作業を行ったりするための費用です。人件費や外部委託費用も含まれます。
- 人件費: システムの管理やサポート、ヘルプデスクを担当する社員の給与などです。
- 追加開発・改修費用: システムの機能追加や、OSのアップデートに対応するための費用です。
- セキュリティ費用: セキュリティ対策ソフトウェアの利用料や、脆弱性診断にかかる費用などです。
ランニングコスト削減のポイント
ランニングコストは長期的に事業の収益に影響するため、導入前から削減策を検討することが重要です。
- クラウドサービスの活用: 必要に応じてリソースを増減できるクラウドサービスを利用することで、無駄なコストを削減できます。
- 運用の自動化: 監視やバックアップなど、手作業で行っている運用業務を自動化することで、人件費を削減できます。
- 定期的な見直し: ソフトウェアやサーバーの契約内容を定期的に見直し、利用状況に合った最適なプランに変更します。
- システムの集約: 複数のシステムを運用している場合、それらを統合することで、管理コストやサーバー費用を一元化し削減できます。
コメント